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ジャワ中部地震被災者支援へのご協力のお願い
 2006年5月27日午前5時54分(現地時間)、マグニチュード6.2の地震がジャワ島中部のジョグジャカルタ市より15km程南の南部海岸近くで発生し、多数の死者(3000人以上)と負傷者が出ています。避難民は20万人に上るとみられ、家屋、病院など建物の被害も深刻であり、今後、中長期的な復興活動が必要になると思われます。
 NINDJAは、これまで現地と培ってきた草の根のネットワークを生かし、屋台、ヤギ、メロン栽培支援をおこなってきました。現在、いただいたカンパの残金を生計自立支援プロジェクトとして活用させていただいている段階です。今後ともご支援いただけると幸いです。

Warung NINDJAからご支援いただけます
投稿者: NINDJA 投稿日時: 2009-4-27 13:15:00 (708 ヒット)

■ 作ったメロンは全部で何t???
 秤を買った。メロンの重さを量るためである。
 収穫待ちのメロンは、仲買人によって値段がつけられ、畑1枚分のメロンが一度に買われていく。「1kgにつきメロン価格は…ルピアで、ここの畑のメロンは全部で5tだからトータル…ルピア」と、仲買人が畑を値踏みする。これにたいして、「いや、それは安すぎる。もう少し上乗せを…」などと、農民には価格交渉の余地が残されている。
 1枚の畑には、大きいメロン(3.0kg以上)があり、小さいメロン(1.7kg程度)があり、その中間くらいのメロンがあり、ばらつきがみられる。メロンの粒をそろえることができれば、1枚の畑の収穫量が正確に計算されやすく、農民は仲買人との交渉で損をしにくくなる。しかし実際には、技術的な問題で、1枚の畑のメロンの大きさはそろっていない場合のほうが多い。
 そこで、秤が必要になる。メロンの大きさにばらつきがあると認識したうえで、1枚の畑にどのくらいの大きさのメロンがいくつあるかを、メロン農民自身があらかじめ知っておくことで、仲買人との交渉で、より優位な立場に立ちたい。仲買人が5tと決めつけても、実際には7t程度の収穫があるのが、通常である。農民は、収穫が7tであることを秤の数字で証明できれば、仲買人が5tと踏んで決定した(あるいは、7tあると知っていながら、故意に5tで評価した)言い値を引き上げる交渉に有利に臨める。
 というのが、理屈上、農民と仲買人との取引の理想形ではある。しかし、7tのメロンを7tの価格で買い取ってもらうよう、農民が仲買人に交渉する勇気があるかどうかは、また別の問題である。農民は、生もののメロンが買い上げてもらえるかどうか、びくびくしている。7tのメロンを5t分の価格で買い上げてもらえるなら、それも「仕方がない」「全部売れなくて、丸損をするよりましだ」と思いがちである。
 これまで、多くの農民は、「この畑の収穫が5tのはずはない。少なくとも、6tはある」と思いながら、実際には8tに近い量のメロンを5t分の価格で手放してきた。NINDJAは、ほんとうは畑で何tのメロンを作ったか、それを自分が納得する価格で市場に出す方法はなにかを、農民たちに理解してほしいと思っている。自分の作ったメロンがどのくらいの量だったかを認識していれば、農民は今までより強い立場で仲買人との交渉に臨めるだろうと、期待している。「農民たちは、つけられた言い値にただ甘んじているわけではありません」と、仲買人にアピールしていくことから、農民の価格交渉力を高める試みを一歩ずつ始めたい。

■ 販売先の多角化を目指して
 従来、農民たちは、自分と同じ村の出身あるいは隣村出身の仲買人にだけ、メロンを売ってきた。その理由は、隣近所の眼が集団管理体制として機能するため、仲買人によって支払いが踏み倒される可能性が薄いからである。支払いを踏み倒した仲買人は、メロン農民をふくむ村びとたちから直接的あるいは間接的な制裁を受け、村落での日常生活ができなくなるということを保証にするからこそ、農民たちは頭金をもらうだけで、仲買人にメロンの先渡しをおこなう。近隣村の出身ではない仲買人にメロンを売り渡したことのある農民もいるが、支払いの踏み倒しが何度も発生したという。NINDJAメロン農民のガンドゥンさんも、そうしたことを経験ずみのひとりである。最近では、NINDJAジャプロジェクトの実施村周辺のメロン農民のほとんどが、同村あるいは隣村の出身の仲買人との間でのみ、収穫の取引をおこなっている。
 したがって、プロジェクト実施村界隈は、主にジョグジャカルタのいちばへメロンを運ぶ3、4人の仲買人の、メロン買いつけ独壇場になっている。農民たちと隣人の関係にある彼らがおこなう取引きは、農民たちにたくさんの利益を配分するものではないが、一概に悪いとも言えない。農民が損をしない価格ラインはぎりぎり守られ、支払いもまず間違いなくおこなわれる。「プロジェクト実施村周辺の仲買人さんたちには、基本的に、つき合いやすい、よい人が多い」と、NINDJAも感じている。こうした安心感が、農民に好まれ、ぎりぎりの価格ラインも、いいかげんな収穫量の見積もりもなんら見直されないまま、長期間、この種の取引が続けられてきた。
 市場適正価格の設定と収穫量の見積もりにたいする疑問のほか、プロジェクト村周辺で、仲買人同士の価格設定競争があまりないのも問題である。彼ら仲買人たちは、親族関係に結ばれた特定グループに属していることからみると、暗黙の価格協定があるのかもしれない。彼らのメロン卸し先が、ジョグジャカルタ市のギワンガンいちばとガンピンいちば以外にほとんどないこともたいしても、NINDJAは危機感をもっている。ジョグジャカルタという狭い市場だけに頼っていては、適当な季節に大量のメロンを売りさばくことはできない。実際にNINDJAが第3期に経験したメロン小売市場のだぶつきは、プロジェクト実施村周辺出身の仲買人たちが、ジョグジャカルタ以外における(とりわけ外ジャワにたいする)販路が乏しいために、メロン農民に直接降りかかってきたように思われる。
 今期(第4期)のメロン収穫に際して、NINDJAは、プロジェクト周辺村の出身ではない、スコハルジョ県スコハルジョ郡出身の仲買人に、まとまった収穫量(NINDJAメロン農民ダルさんの作ったメロンの半分)を売却した。その仲買人がダルさんのメロンにつけた価格は、プロジェクト実施村周辺出身の仲買人よりはるかに高かった。ダルさん自身は、「販売価格が高くても、その支払いがおこなわれないとすれば、元も子もない」と、同郷人以外から出てきた仲買人にメロンを売るのを怖がった。しかし、NINDJAはダルさんを説得して、スコハルジョ郡出身のメロン仲買人との取引をうながした。その理由は、当該仲買人がダルさんのメロンにたいして高価格をつけてくれたことと、彼の販路がジョグジャカルタのいちばではなく、ソロ市のグデいちばにあることのふたつにほかならない。スコハルジョ郡が自分の村から地理的に遠い、まったく知らない村であることから、ダルさんには「もしメロンが持ち逃げされても、仲買人は隣人でないから、自分が泣き寝入りするしかない」という思いがあるが、NINDJAの気持ちは少し違う。偶然とはいえ、NINDJAはスコハルジョ県スコハルジョ郡にある、今回現れた仲買人の出身村の位置や事情に詳しい。仲買人の出身村や家を突き止めることも、容易である。ダルさんが大損をする可能性は低いと確信している。NINDJAにとって、今後のメロンプロジェクトの発展を目指すなら、ここで自身のメロン販売先を多角化しておくことが重要である。プロジェクト実施村の外からやってきて、より高い価格をつけてくれる仲買人に今回の収穫を売り渡すことによって、今後、プロジェクト実施村内の仲買人にもこれまでより高価格をつけてもらおうという狙いもある。第4期の栽培をもってようやく、メロン販売先の多角化と適正価格をめぐる仲買人への挑戦を目指す、第一歩を踏み出すことができた。

■ 今後の予定〜第5、6、7期を目前に〜
 以上すべては、今後のプロジェクトの拡大にたいする準備である。具体的に言えば、NINDJAは、次々回およびその次の回、すなわち断食月を迎える前の7月(第5期)と季節的にもっとも栽培に適した時期である11月(第6期)の植えつけに焦点を合わせて、今から動いている。メロン需要が一年でもっとも増えるレバラン(断食明け大祭)直前に収穫時期をもってくることで、高価格・高収益を期待する。栽培適時にたくさん栽培することで、もっとも低リスクでたくさんの利潤を稼ぎ出し、プロジェクトの持続性を図る。このように、気候や年中行事を念頭に置いて、少なくとも1年サイクルで、栽培計画を立てていく必要がある。NINDJA農民とNINDJAが、1回の栽培の成否に一喜一憂するのでなく、農民の社会経済生活の向上とプロジェクトの持続性を念頭に置き、中長期的視野をもって活動するようになったのは、過去4回(通算1年間弱)の共同栽培経験をつうじての成果である。
 次回第5期は、メロン栽培にとって、気候的に一年でもっとも厳しい時節に当たる。厳しいからといって、まったく栽培しないわけにもいかない。年間をつうじて、NINDJAメロン農民に仕事があり、彼らがなんとか食いつないでいく機会を用意することが、NINDJAの仕事である。たいへんな季節にも、リスクを最小化し、栽培の成功を実現させる方法を、この間少しずつ勉強してきたつもりである。「厳しい季節には、まずは畑の選定をより慎重におこなうことが大切!」と、第4期の中ごろからすでに、村の土地にかんする情報収集も始めている。ジャワ島中部地震3周年を迎えるころにスタートする第5期植えつけに際して、NINDJAはいっそう気を引き締め、メロン農民と畑に向き合っていこうと思う。
 
(報告:間瀬朋子)


投稿者: NINDJA 投稿日時: 2009-4-26 13:04:00 (797 ヒット)

 2009年2月末に開始された第4期NINDJAメロン植えつけは、すでに終盤戦。今期は、降雨量や暑さにたいする予測が立てにくく、ポンプで水を汲み上げて、畑の水分量を調整しなければならないほどカラカラの日が続くかと思えば、その翌々日には洪水が発生することがたびたびありました。地球温暖化の影響でしょうか、年々、雨季と乾季の移り変わりがはっきりしなくなっています。
 このようななか、NINDJAが活動するクラテン県ウェディ郡周辺のメロン栽培は、苦戦を強いられています。突然の大雨と畑の排水設備の不具合で、多くのメロン苗が流されました。いったん水に浸かったメロン苗は、水さえ引けば元気を取り戻すものもありますが、多くは短期間のうちに枯れてしまいます。ウェディ郡とジョグジャカルタ特別州グヌン・キドゥル郡の境に位置する粘土質の土地に、この種の問題が多くみられました。他方、気候が土地成分に恩恵を与えないのか、地味低下が著しく、今期の砂地でのメロン栽培は、どこも軒並み芳しくありません。
 粘土地と砂地の双方で、栽培をおこなっているNINDJAも、同じ問題を抱えています。NINDJA契約農民のスロさんが植えた粘土地の苗の半分は、上流から流れてくる雨水に幾度となく浸り、育ちませんでした。しかし、残りの半分は、上々のでき。ツルっとした肌に、こまかな網目の入った、大きなメロンが収穫を待っています。よい価格で売られていくことを願います。
 砂地でのNINDJAメロンの栽培は、同じく契約農民のガンドゥンさんとダルさんが担当。ガンドゥンさんの土地では、同じ土地での4度目のメロン植えつけに挑戦しましたが、地味の悪さとウィルスの発生が早々に発覚し、肥料・農薬と労働力を無駄遣いする前に、苗を処分しました。栽培開始直後から発育不良に悩みつつも、栽培知識の豊富さと仕事の丁寧さを武器に、ダルさんの畑では、最良の状態ではないにしろ、網目のある、やや小ぶりのメロンがたくさんできました。周辺の砂地メロン栽培のなかで、もっとも健闘したのが、ダルさんの畑です。成長の芳しくないメロンもふくめ、納得のいく価格であっさりとスコハルジョ県スコハルジョ郡出身の仲買人に買われていったので、苦しい戦いだったとはいえ、今期のダルさんの稼ぎは、まあまあということになりました。
 第4期の収穫がまだ終わっていないのですが、ガンドゥンさん、スロさん、ダルさん、NINDJAの心は、すでに第5期栽培にあります。第4期の経験を最大限に踏まえ、土地の選択を最大の課題として、5月末〜6月初めの植えつけを目標に、第5期栽培を開始させていきます。わたしたちはみな、たった一回の栽培の成否に舞い上がったり、がっかりしたりする姿勢を抑えられるようになりました。今は、一回一回の栽培で得た経験を次に生かそうと思っています。NINDJAメロン農民のみなさんは、まず損失の最小化を考え、長期的に栽培を重ねていくことを志向しています。プロジェクト実施者のNINDJAは、農民のみなさんの用心深い姿勢を尊重しつつ、つねに適当な増資を図り、彼らの取り分がより多くなるよう、そしてプロジェクト収益が上がるよう、努めていきます。

(報告:間瀬朋子)


投稿者: NINDJA 投稿日時: 2009-4-1 14:48:00 (2652 ヒット)

 2009年2月27日、クラテン県ウェディ郡ブランカル村ムクル集落にある、NINDJAメロン・プロジェクトの畑に、ツアー参加者のみなさんをお招きしました。みなさんが1本1本丁寧に畑へ植えつけてくださったメロンの苗は、いま黄色い花をたくさんつけています。
 今回NINDJAは、前回より約5,000本多い、1万5000本のメロン苗の栽培に挑戦します。増分の5000本は、これまでのような砂地ではなく、粘土質の土地に植えます。というのも、雨季の最終盤を迎えた現在、4月に入るともう雨が落ちなくなるだろう気候を考えると、水を溜めやすい粘土質の土地での栽培が適当だと判断するためです。粘土質の土地は、ポンプで引き入れた水を長く溜めておけるので、手間とコストの面で砂地より有利です。粘土質にふくまれる養分も、メロンの茎や葉の成長を大いに助けます。ただし、足を畑の泥にとられ、肥料・農薬散布や脇芽摘みなどの仕事がやりにくいのが欠点。ガンドゥンさんやスロさんにとっても、粘土地でのメロン栽培は、初めての経験だそう。水の溜め具合や泥地での足裁きをひとつずつ学びながら、毎日大いそがしの彼らです。3月25日の大雨により、畑の端で土地が低くなっている部分の苗が水をかぶってだめになったものの、粘土地のメロンの大半は、とても順調に育っています。
 第3期に大豊作をもたらした砂地の畑にも、第4期のメロンが約1万本植えつけられました。実は、すでにメロン栽培を経験したことのある土地での、2度目以降の栽培は、困難であるといわれています。土壌にウィルスが住み着きやすいことがその要因です。今回は、新地に畑を移して、栽培を始めることを望みましたが、ガンドゥンさんが「もう一度、同じ場所で栽培できるかどうか、農薬・肥料を研究しながら、確認してみたい」という意向だったので、あえて困難に挑戦中。これから大きな試練もあるでしょうが、ガンドゥンさんにがんばってもらうことにします。
 ダルさんの畑では、予想のとおり、ウィルス感染傾向にあった苗が突然生長を止めました。しかし、強い陽射しのなかにも風があり、まだまだ雨の落ちる天候に助けられ、数日前から再びつるがどんどん延び始めています。実も大きくなり、今週末には選定作業がおこなわれる予定。これまでの栽培をとおして、「メロンにとっていちばん大切なのは、土壌の涼しさと風通しのよさを保つことではないか」「これらを保つことができれば、ウィルスに感染しない、ウィルスと戦える」と、わたし自身は思っています。ガンドゥンさんたちと話し合いを重ねながら、メロン栽培にかかわる問題を少しずつ克服していかなくてはなりません。
 4月の最終週から5月の初めにかけての収穫を目指して、ガンドゥンさん、スロさん、ダルさんの3人の農民は、メロン栽培の最煩雑期を迎えています。

(報告:間瀬朋子)

写真上から
粘土質の土地を切り拓いて、メロン畑に
パパのメロン畑で(ダルさんの娘さんたち)


投稿者: NINDJA 投稿日時: 2009-2-8 21:33:24 (2736 ヒット)

 第3期のメロン栽培が終了、うれしい豊作の便りが届きました。
 第3期メロン栽培は、天候と関連メロン農民の栽培技術の確かさに支えられ、ほぼ完璧な収穫に結びつきました。大きさ(3キロ以上のビッグサイズ、5キロ近い超ビッグサイズを多々ふくむ)もネットの美しさも、数あるメロン畑のなかでも最良のできです。植えつけから約70日間、雨と戦いながら、だれよりもまじめに肥料農薬散布と脇芽摘みをおこなってきたメロン農民たちの努力が、最高級品質のメロンを生み出しました。ひとつ割って、畑で食べてみましたが、甘い香りと高糖度のなめらかな果肉に、みな歓喜の声を上げました。収支上のことを言えば、第3期で一気にこれまで2回の不作にかかったコストを取り返し、いくばくかの利益も生み出すことができました。
 ガンドゥンさん、スロさん、ダルさんは、やっと得る稼ぎに喜び、とくにガンドゥンさんは、前回の2回の失敗を「NINDJAへの借金」と感じていたらしく、今回の成功にたいへん安堵したと言います。肥料・農薬の管理も、畑での不慮の事態への対処も、「ガンドゥンさんに任せておけば、困ったことにならない」という働きぶり。今回初めてひとりでメロン栽培をおこなったスロさんは、人一倍のやる気とフットワークの軽さで、「ビギナーズ・ラック」とばかりは言いがたい成功を収めました。これまですでにメロン農民として酸いも甘いも経験してきたダルさんのメロンの大きさは、ムクル集落周辺でも抜きん出ていて、畑を通りかかる人がみな「ダルのメロンは、いつまでムクムク大きくなるのだろう?!」と首をかしげるほど。ダルさん自身は、「来期には、もっと大きなものを作ってみる」と笑っています。
 当初の予定より、ずいぶん遅れての収穫になったのは、天候不順や消費の落ち込みで、メロン販売市場が短期に揺れたせいです。通常、メロンは植えつけから55日程度で収穫され、トラックに載せられ、いちばに売られていきますが、今回はそれを2週間もオーバーする70日目前後の収穫になりました。適切に肥料・農薬を使って、メロン苗の生育を管理してきたので、NINDJAの畑のメロンには70日の長丁場に耐えうる葉がつきました。収穫請負人(畑からメロンを買い付ける人)はいちばの在庫をうかがいながら、NINDJAの畑の「元気な」メロンの収穫を遅らせたようにも思います。
 葉が枯れてくると、実に養分がいかなくなり、茎が弱り、実から離れます。そうなると、早急に出荷されないかぎり、実は腐るばかりです。あるいは、枯れた葉につく虫が実のなかに入り込んで、メロンの商品価値を無にすることもあります。異例の70日目収穫という事態が、ガンドゥンさん、スロさん、ダルさんたちの栽培技術の確かさと勤勉さを証明することになったともいえます。
 なお、市場価格の下落か収穫請負人の価格操作か、ほんとうのところは確認できませんが、当初約束したメロン販売価格から大幅な減額を受けることになったのは、残念です。価格交渉における農民の立場はひじょうに弱く、最高のメロンを作っても、それが100パーセント評価されるとはかぎりません。また、畑のメロンがすでに引き取られていった今も、収穫請負人から農民への代金の支払いは完了していません。代金が支払われない可能性はほとんどありませんが、3日後なのか、10日後なのか、支払日がはっきりしないのは、大きな問題です。
 このように、今後克服していかなくてはならない課題にたくさん遭遇したとはいえ、NINDJAはもう少し農民の人たちといっしょに泣いて笑って、試行錯誤しながら、メロン栽培をつづけていこうと思います。次回の植えつけは、雨の頃合いを見計らって、3月に開始の予定です。

(報告:間瀬朋子)

写真上から
自慢のメロンを手に(ダルさん)
大きくて美しいメロンができた!(ガンドゥンさんとビンタンちゃん)
メロンがいっぱい詰まった袋をトラックまで運ぶ)
トラックに詰まれたメロンは、ジャカルタのいちばへ向かう


投稿者: NINDJA 投稿日時: 2009-1-9 18:31:00 (2769 ヒット)

 今日までのところ、第3期NINDJAメロンの生育はたいへんよいと思います。ただ、ガンドゥンさんの区画で、青カビが生えている苗が若干見つかりました。この区画、相性がよっぽどよくないのでしょうか…。ガンドゥンさんは、毎日畑を丁寧に見回っているので、すぐにカビに気づき、手を打ちました。わたしのほうでも、防カビ剤を追加購入しましたので、これで当分ようすを見るつもりです。以下、いつものとおり、メロン日記をお送りします。

2008年12月22日 スロさんは、連れ合いのスラストゥリさん、ダニさん、ジョコさんに手伝ってもらいながら、すでに選定したメロンの実を、紐で吊っていく作業からはじめた。スロさんのところの実は、すでにテニスボールくらいのものもあれば、野球ボールくらいになっているものもある。種の植えつけから36日目。メロンの生育状態はとてもよい。実を吊る作業が終わると、今度は要らない葉や脇目を摘み取っていく。養分はすべて実にいくように、細心の注意を払う。
 2人の農業労働者を雇って、昨日のうちに実を紐で吊る作業をすませている、ダルさんのところでは、農薬散布がおこなわれた。ガンドゥンさんのところでは、ガンドゥンさん自身が防カビ剤を散布する作業を、農業労働者のビイェムさんが脇目を摘み取る作業に忙しかった。2メートル程度になったメロン苗を、竹支柱2本をクロスして縛ったところまで持ち上げて掛け渡す作業も、今日のうちにこなした。

2008年12月23日 ガンドゥンさんは、農業労働者のマントックさんといっしょに、メロンの実を選定する作業。すでに3つほどついている小さな実のなかから、いちばん成長が期待できそうなひとつを選んで、残りは摘み取っていく。ふつう、今後も育てられていく優良メロンは、第7〜9番目の葉の間についている。いつも来てくれるビイェムさんのほか、マントックさんの子どもで、工業高校で学ぶパルディさんも、ガンドゥンさんを手伝う。これまでも父親を助けて畑に出ていたパルディさんには、すでにメロン作りの経験がある。ガンドゥンさんとマントックさんが選定したメロンの実を紐で吊るのが、ビイェムさんとパルディさんの役目。
 ダルさんのところでは、アセップさんという農業労働者を雇って、畑に肥料を流し込む作業がおこなわれた。スロさんのところでは、葉に農薬・肥料が散布される。ジョコさんが手伝いにやってきた。朝方の天気は晴れ。しかし正午ごろには小雨がぱらつく。ガンドゥンさんのところでも、ダルさんのところでも、雨にもかかわらず、せっせと作業がつづいた。スロさんの農薬・肥料散布作業は、雨と同時に中断。せっかく吹きつけたものが雨に流されてしまっては、無駄になるからである。空とにらめっこしながら、作業は午後に、あるいは明日にもちこされるもよう。

2008年12月24日 どんより曇った空を心配そうに見上げながらも、雨露で濡れたメロンを放っておけず、ガンドゥンさんはレインコート姿で畑に出る。防カビ剤と防虫剤のふたつを散布するのが、今日の仕事である。農業労働者のビイェムさん、マントッさんとその息子のパルディさんは、脇芽を摘み取ったり(プレテルprethel)、葉先を切り落としたりする作業を任されている。下から25〜30番目までの葉は残され、それ以上に伸びてきたものは切り落とされていく。このような作業をプンゲル(punggel)という。彼ら4人はみな、早朝7:00から15:00まで、畑で働き詰めの一日だった。ダルさんの担当畑では、決まって2日に一度、農薬散布がおこなわれている。今日も、カビやムシがつかないよう、大事なメロンに薬をかける。
 雨季にはメロンにカビが発生しやすいため、その対策として、わたしは防カビ剤を追加購入しに出かけた。これは、次の第4期作付けへの準備でもある。

2008年12月25日 肥料・農薬の散布道具を追加購入。

2008年12月27日 スロさんの担当畑で、農薬散布がおこなわれる。朝7:00に作業がはじまり、正午に終了。ダルさんの担当畑では、脇芽の摘み取り(プレテル)の作業がおこなわれる。ガンドゥンさんの担当畑では、防カビ剤を中心に何種類かの農薬を散布する作業に忙しかった。ガンドゥンさんの義父(サムさん)は、NINDJAのヤギ飼育プログラムに参加している。今日は、サムさんの息子アグンくん(すなわち、ガンドゥンさんの義弟)が割礼を受ける日である。わたしもサムさんの家に招かれ、お祝いに参加した。

2008年12月29日 ダルさんのところでは、農薬散布と脇芽摘みの作業がおこなわれた。雨が弱まり、小雨になったので、ようすをみながら作業を始めたのが9:00。いつもより遅めのスタートである。わたしはここで、脇芽摘みを手伝った。11:00、脇芽摘みが終わって、今度はガンドゥンさんの担当畑へ移動する。彼と妻のスリさんが、今期4度目の肥料流し込み作業をおこなっている最中だった。ここの畑は広いので、たったふたりで作業をこなすのはたいへんだろう。しかし、農業労働者に払う賃金で自分の首が絞まらないように、ガンドゥンさんたちは多少の無理をしてでもできることは、なんとか自分の労力だけですませる努力をする。わたしも、この肥料の流し込み作業を手伝うことにした。作業は、17:00までかかった。現在、ガンドゥンさんのところでは、メロンの実の大きさが1.0〜1.3キロ程度になっている。ガンドゥンさんより数日前にメロン苗の植えつけをおこなったスロさんとダルさんのところでは、実は1.5キロほどに成長している。それより大きなものも混じっている。日中は暑く、夜間に雨の降る天候がつづく。今のところ、メロンの生育は上々であるといってよいと思われる。

 第3期のメロン栽培もそろそろ終盤にさしかかり、細心の慎重さと収穫への期待を胸に、畑に出ています。ジョグジャ周辺は、ここ数日間、毎日のように真夜中に雨が降り、ときには朝まで降りつづくこともあります。年末休暇の時節柄、ジョグジャの町は、最高潮ににぎやかです。
 2008年、みなさまにはたいへんお世話になりました。いろいろな支援の手を差し伸べてくださって、ありがとうございました。来たる年が、みなさまにとって平和で幸せな年になりますよう、お祈り申し上げます。

(報告:ハルン・スアイビー)


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