「濡れた乾季」の結末〜第7期NINDJAメロン栽培結果報告〜

投稿日時 2010-10-25 13:26:00 | トピック: 農業支援

 暦上はずっと以前に乾季入りしていても、実際には雨が落ち続ける「濡れた乾季」が今年。農民は、微妙な気候の移り変わりを読み取り、農業計画を立てる。ところが、今年はその変化が読めない。農民たちがなじんできたIR64種やC4種のコメは植えつけから約3カ月で収穫できるが、昨今の天候をみると、いつ雨が切れるのか、あるいは本格的な(新しい)雨季に突入して苗が雨水に流されてしまわないか、この3カ月の動向さえ読みかねる。味で劣っても、3カ月足らずで収穫可能なIR36種の栽培に切り替える安全策を採る農民も出ている。
 2010年8月3日、中ジャワ州クラテン県ウェディ郡ブランカル村のNINDJA畑にメロン苗が定植された。適度に雨の落ちた栽培前半、葉のカビ対策さえ怠らなければ、難なく収穫にたどり着けそうだった。9月10日のレバラン(断食明け大祭)を過ぎると、メロン株にネットの張った大きな果実がついた。もうすぐ仲買人が畑にやってきて、値がつくはず。
 しかし、緊急事態発生。9月22、23日の雨で、NINDJA畑のメロンが水浸しになった。水のなかからメロンが半分だけ顔をのぞかせていた。同24日から25日にかけて再度、クラテン県やジョグジャカルタ特別州の各地は大暴風雨に見舞われた。ジョグジャカルタ特別州スレマン県にあるわたしの借家の庭には、隣屋のトタン屋根が落ちてきて、ガラガラガシャンと音を立てた。25日の昼下がりから翌朝まで、約12時間の長い停電も被った。ロウソクの灯りのなかで、「畑のメロンはぜったいにもうダメ…」と何度も考えていた。翌日、根腐れを起こしたNINDJAメロンの葉が黄色く枯れていくようすを、直視できなかった。
 今回(第7期)のメロン栽培で受けた傷から、わたしはなかなか立ち直れない。NINDJAと分益小作制を敷いて協業する農民が収穫直前ですべてを失ったという傷の大きさを思うと、なおさらいたたまれない。

(報告:間瀬朋子)


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