女性たちのイニシアチブで村に店舗ができた

投稿日時 2011-3-25 13:43:00 | トピック: 女性

 津波被災女性、紛争被害女性の経済的自立を目指して、北アチェ県で縫製訓練を開始したのが2006年。西バクティア郡、タナ・パシール郡の津波被災女性グループにミシンを供与、6カ月の訓練を実施したのを皮切りに、クタ・マクムル郡の紛争被害女性グループを加えて、訓練だけでなく、商品を注文して販売するなどの活動をつづけてきました。
 ここで問題となったのが、女性グループに供与したミシンの置き場所です。助成があるあいだは、村で家屋を借り、女性たちが集まって作業できる場を設けることができたのですが、プログラム終了後はその資金がありません。けっきょく、グループの女性が各自、家にミシンを置いていましたが、女性たちからは「ミシンが共同のものであるという意識が乏しくなり、グループの連帯感が感じられなくなる」といった声が出ていました。
 ミシン置き場の資金を得たくても、津波や和平から5年以上たったアチェからは、すでに多くの国際機関・NGOが撤退しており、支援を受けることは非常に困難です。身につけた技術で生計を立てられるようになることに加え、何か村で問題が起きたとき(多いのは家庭内暴力など)に女性たちが協力できる状況をつくることが目標なので、ミシン置き場の問題はわたしたちにとっても大きな課題でした。
 そんななか西バクティア郡の女性グループからうれしいニュースが入ってきました。村にあるコーヒー屋台の2階にミシンを置き、女性たちがつくった服やジルバブ(ムスリム女性がかぶるベール)などを売りはじめたというのです。みせてもらったジルバブには、リボンで花の刺繍がほどこされていました。いまのトレンドだそうです。わたしたちが手をこまねいているあいだに、女性たちは自身で問題を解決し、さらに訓練で習っていない工夫までこらしていました。

(報告:佐伯奈津子)


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